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Final Stage 第3章:困難な日々3

مؤلف: 相沢蒼依
last update تاريخ النشر: 2025-11-26 07:55:07

***

つい勢いで、電話を切ってしまった――直ぐ様、リダイヤルしなきゃならないというのに手が……心が動かない。

(何をやってるんだ、俺は……。千秋が苛立つのも無理はないのに。不安で怖くてしょうがない気持ちのせいで、あんなことを言ったというのに)

千秋に昨夜のいきさつを聞きながらも、俺はどこかでそれを受け流していたと思う。仕事の忙しさや自分のおかれている立場に、ムダにイライラしてしまって余裕がなかったのは事実だ。

普段、力技を駆使しない彼が畑中君に迫られ、頭突きをかましたことをもっと褒めてあげなくてはならなかったハズだというのに。

「……って、ちょっと待て。頭突きをかました時点で、どうして気がつかなかったんだ。それだけ近距離で、迫られていたってことじゃないか!」

今、それに気がつくとか、何て無能なんだ俺は――何事もなかったという事実に囚われて、重く受け止めていなかった。

へなへなとその場にしゃがみ込み、道路の真ん中に体を横たえる。寒風が吹き荒んでいたが、めちゃくちゃ天気が良く、青い色の空が目に眩しく映った。

「こんなところで寝てたら、車に轢かれちゃうよ。穂高おじちゃん」

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  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで7

    *** 午後からの配送を終え、やれやれと思いながら会社に戻った竜馬の目の前に、いきなり小林が現れた。「行くぞ!」「は? えっ!?」 わけが分からないまま小林が竜馬の腕を掴み、強引に外へと連れ出す。そのまま従業員が利用している駐車場に向かって、小林が乗っている白のセダンの助手席に押し込められた。呆然とした竜馬を尻目に、何事もなかったかのように小林は運転席に座るとエンジンをかけた。「もう、いきなり何なんですか?」 車内に響くエンジン音をかき消すような竜馬の叱責に、ちょっとだけ肩を竦める。「怒るなよ、時間制限があって慌ててたんだ。それよりもお前、今日はいつもより戻りが遅かったじゃないか?」「会社のすぐそばの交差点で工事があって、片側一車線通行だったんですよ」「俺が戻ったときにはやってなかったのに。タイミングが悪いな……」 チッと舌打ちして、ハンドルを叩く。「小林さん、質問に答えてくださいよ。出会い頭でいきなりの拉致に時間制限なんて、話が全然見えません」 胸の前で両腕を組み、横目で小林を睨んでやった。そんな竜馬の視線を受け、ありありとバツの悪い顔をする。「古くからの知人に頼み込んで、ホテルのチャペルを貸し切りにしてもらった。時間は午後7時半からの20分間だけ……」「チャペルの貸し切り。手元に指輪がないというのに、これまた先走りましたね」「……用意できてるって言ったら、一緒に行ってくれるか?」 言うなりジャケットのポケットからえんじ色の小箱を出して、中が見えるように開く。そこには、ふたつの指輪が仲良く並んで光っていた。「何で用意されて……。だって出来上がりは来週末の予定だったのに」「お前が宝石店で俺に噛みついただろ。一泡吹かせてやろうと、近くにいた店員にちょっとだけ相談したんだ」「いつの間に?」「竜馬が指輪のサイズを測ってる最中、こっそりとな。その人がなんと店長さんで、一部始終を見ていた経緯も関係して俺の話に乗ってくれた」 得意げに話す小林には悪いが憐れみを感じた店長さんの計らいは竜馬にとって、あまり気持ちのいいものではなかった。それはお揃いの指輪の出来上がりを楽しみに、指折り数えて待っていたせいなのだが――「しっかし、幹線道路の片側交互通行は厳しいな。時間が間に合わないじゃないか」 手にした指輪の箱をポケットに戻し、搭載され

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで6

    竜馬がお昼ご飯を食べに戻ると、事務所に小林の姿はなかった。(――くそっ、やっぱり逃げられた!) 被っていた帽子を脱いで、小林の傍で仕事をしていたおばさんに話しかけてみる。「お疲れ様です。今日は朝から何だか忙しなかったですね」「竜馬くんもお疲れ様! 小林さんの知り合いから、大口の仕事が入った関係でちょっとね。だけど店舗の売り上げに繋がることだから、忙しくてもへっちゃらよ」「そうだったんですか。それで小林さんはどこへ?」 店の外に促し、トラックの荷台で訊ねたときは「ちょっと、な……」のひとことのみで、詳しく説明してくれなかった。なぜ大口の仕事を隠したんだろうかと顎に手を当てて考える竜馬に、おばさんが朗らかに口を開いた。「その大口の仕事をくれた知人と一緒に、ランチしてくるって言ってたわ。仕事の打ち合わせも兼ねているから、2時間ほど戻らないそうよ。今まで仕事でランチするなんてしたことがないから、ちょっとだけ不思議に思ったの」「そうですね。珍しいというか……」「もしかして、婚活かもよ?」 告げられた言葉に、自分の笑顔が引きつるのが分かった。「えっと、そう思うのはどうしてでしょうか?」 恋人に黙って婚活するなんて絶対にありえないことなのに、そう考える根拠が知りたかった。するとおばさんは席を立って小林のデスクに移動し、デスクマットに挟まれていた名刺を取り出して竜馬の前に差し出してきた。引き寄せられるように、表面に印刷されている文字を読む。「○○グランドホテル支配人の安藤 薫さん? 随分と大きなホテルの知り合いなんですね」「うふふ。わたしたち同僚と顔を突き合わせてお昼を食べるより、綺麗な女性と一緒のほうが美味しくお昼を食べられるんじゃないかしら」 竜馬に見せた名刺を素早く元に戻すと、自分の使っているパソコンに何かを打ち込み、その画面を竜馬に見えるように向きを変えてくれた。画面は○○グランドホテルのホームページで、そこに映っていたのは支配人として顔写真が出ている、柔らかく微笑んだ安藤 薫さんの姿だった。(小林さんと同じくらいの年齢に見えなくもない。女性で支配人って、すごい人なんじゃないのか!?) 問い詰めようとした恋人が目の前にいないだけでも心が沈んでいるのに、竜馬の知らない事実を突きつけられたせいで、気持ちが暗いところへどんどん沈み込んでいく。

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで5

    (今日は朝から忙しない感じだな、小林さん) 月はじめや月末じゃないのにも関わらず、なぜだか焦って仕事をこなしているように竜馬の目には映った。小林のあたふたしている行動のせいで、傍で仕事をしている事務のバイトのコやおばちゃんまでもが流されるように仕事をしている始末―― そんな姿を横目で捉えながら配達で使うトラックの鍵を手にし、帽子をかぶって小林のデスクに赴いた。必死に仕事をしていた小林だったが恋人の存在に気がつき、微笑みながら顔を上げる。「これから配達か、気をつけて行けよな」「はい。あの、その前にちょっとだけいいですか?」 竜馬は顎で扉を指し示し、一緒に外に出るように促した。 忙しいのになと呟きながらも、先に出ていく背中を追いかけた小林。たくさん駐車されているトラックの荷台の隙間へと誘導した。「今日は何か、前倒ししてやらなきゃならない仕事でもあるんですか?」 小林の仕事ぶりから想像したことを訊ねてみたら、目を見開いて固まる。ちょっとだけ焦りの見える表情は、らしくない感じだ。「ちょっと、な……」 竜馬の視線を外し、斜め上を見ながら口を開いた。「そんなに大変なら、配達が終わってからでも手伝いますよ?」「それまでに、絶対終わらせる!」「無理しちゃって。小林さんがそんなんだから、周りが気を遣っているのが分からないんですか?」「あ、まあ……。申し訳ないと思ってる」 両手を意味なくにぎにぎして落ち着きなく視線を彷徨わせる様子で、頭の中に疑問符が浮かんだ。この感じはまるで、あのときのシチュエーション――浜辺で指輪を貰ったときにしていた、小林の態度そのものだった。「……小林さん、何を隠しているんですか?」「何も隠してなんかねぇよ、怖い顔して睨んでくるなって」 口元を思いっきり引きつらせながら苦笑いを浮かべる姿で、隠し事をしていることが明白になった。「そんなおっかない顔をしてると、お客様に不審がられるぞ。ほらほら出発の時間だ」 自分のしている腕時計を目の前に掲げて、わざわざ時間を教えて追い払おうとする小林の無駄な努力に、竜馬は渋々乗っかることにした。「じゃあ俺がお昼に戻ったら、この話の続きをしますからね!」「ぉ、おう! 気をつけて行けよな」 小林の隠し事を暴く宣言をしっかりしてからトラックに乗り込み、エンジンをかける。それなのにどこか余裕

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで4

    大好きな男の顔がすぐ傍にあるのに、竜馬の心は沈んだままだった。「どんな気持ちで、俺がお前に指輪を渡したと思ってるんだ」「それは――その……」「ひとつはモテるお前に、変なのが近づかないようにするため。もうひとつは――」 困惑の表情で固まっている恋人の唇に、小林は触れるだけのキスをした。「俺から逃げられないようにするためだ。できることなら、首輪と足輪も取り付けたいくらいなんだぞ」「そんなに付けられたら、動くことができないじゃないですか」 冗談にしてはタチの悪い言葉に、思わず吹き出してしまった。いつもこうして、絶妙なタイミングで自分の中にあるマイナスな感情を癒してくれる彼に、頭が全然上がらない。「ついでに仕事を内勤にして、極力外部との接触を遮断したい俺の気持ちが分かっていないだろ」「そうですね。実際に誘われたことがありますし」「ゲッ! 本当なのかそれは?」「ええ。ぜひとも孫の花婿になってくれって、年配のお客さんに言われました」 竜馬が言うなり太い眉を逆への字にして、心底面白くなさそうな顔をした小林。「お前は年上キラーなのか!? そんな誘われ方があるのか」「恋人がいるので無理ですって、ちゃんとお断りしましたよ」「他にもあるだろ。お前のことだから心配させないように、たくさん隠し事をしているに違いない」「さぁ……」 あったところで全部断っているので、ないに等しいと思っていた。「隠し事してるだろ? 分かってるんだからな俺は。愛してるんだぜ、おい」 自分を射竦めるように見つめる視線から、小林の気持ちが表れていた。目を逸らさずに隠し事を全部言えと語っているそれに応えたいと思えど、やはり躊躇してしまうのは過去の出来事が踏み止まらせていた。 好きだった人に想いをぶつけた結果、目の前で壊れてしまった姿が今でも脳裏にこびりついている。同じように小林のことも壊してしまうかもしれないと考えると、二の足を踏んでしまった。「竜馬そうしてずっと、気持ちを押し殺したままでいる気なのか?」「あ……」「最初に言ったはずだぞ。地獄の業火に焼かれてもいいって。しかも意外と俺は頑丈にできてるんだ。体も心も鋼なんだぞ」「小林さんが頑丈なのは分かってるつもりです。でも……」 不安げに揺れ動く竜馬の視線に絡める瞳を細めながら、くちゃっと柔らかく微笑み、両腕を体に巻き

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで3

    アヤシげにうごめく小林の手に翻弄され、次第に息が乱れていく。 わざわざ路地を覗き込まない限り、自分がされている行為を見られることはないと分かっているのに、やっぱり気になってしまうのは、竜馬の頭の片隅に羞恥心が残っているから。 でもその一方で、このスリルを楽しむような気持ちがどこかにあって、小林の手の動きに合わせて腰を動かしてしまった。「やっ……んぅっ」「お前を乱すことができるのは、俺だけなんだぞ」 耳元で甘く囁かれる声にぞわっとし、快感に身を震わせながら竜馬はやっと頷いた。「俺を好きって言えよ。俺だけだって」「この手を退け、ないと、ぁあっ……言えませんって」「ズボン越しでも分かる。熱を持ってこんなに大きくなっているのに、止めていいのか?」 竜馬のお願いを聞いて手を退けたと見せかけ、小林のいきり勃った下半身をぎゅっと押し当てられる。「ぅあっ……ぁっあっあ!」 下から上に動かされるせいで、否が応にも感じてしまった。喘ぎ声がどうにも抑えられなくて、竜馬の口から自然と溢れ出る。「も……ヤバぃ、です、よっ」「数ヶ月で、随分と感度が上がったよな。ここだけじゃなく、こっちも」 小林の空いてる両手が双丘へと伸ばされ、感じるように揉みしだく。途端に竜馬の奥がきゅんと締まって挿ってくるはずの小林の分身を、今か今かと待ちかねるように疼きはじめた。「なぁ、そろそろ機嫌直してくれよ? 今度はちゃんと空気を読んで、指輪を渡してやるから」「更にぃ、機嫌が悪くなって……ること、くうっ……気がついてないでしょ」「何でだよ。どうして」 愕然として、息を切らす竜馬を見下した小林。自分だけが散々感じさせられた挙句に、乱れている現状に満足していないとは考えつかない、まったく空気の読めない恋人を、不機嫌満載な表情で眺める。「こんな場所で、はじめなくてもいいでしょ……」「だってお前の機嫌を直したくて、つい」 ご主人様に叱られてしょぼんとした犬のように、小林の表情が一気に暗くなった。「竜馬に指輪を渡して、俺だけのものだっていう目に見える印をつけてもらえると思ったのに、サイズは間違えちまうし、たまにはこういうところでイチャイチャしたら、もっと好きになってくれるかと思ってだな」「何を言い出すかと思ったら。俺は小林さんが好きなのに」「竜馬、口だけなんだよ。お前の気持ち

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   想いを重ねて――

     前の恋は、己の身を焦がすようなものだった――あのときのことを思い出すと、今でも胸が絞られるように痛くなる。もう恋なんてしないと思っていたのにな…… 隣で口を開けたまま眠る愛しい人の寝顔を覗き見ながら、先ほどまでのやり取りを思い出してみた。 俺の予想を裏切ることなく、直前でビビった小林さんを押し倒してやったんだ。「おっ、お前みたいな奴にヤられるほど、落ちぶれちゃいないんだからな!」 なぁんて若干震えるような大きい声で言い放つと、俺の肩を掴んで力いっぱいに押し返されてしまった。 ゴンっ!「痛っ!!」「あ、済まん……つい!」 後頭部をフローリングの床でしたたかに打ち付けた俺を見て、小林さんは焦った表情をあからさまに浮かべ、両腕を意味なくばたつかせた。(普通ならその手を使って痛めたところを撫で擦るとか、悪かったなと謝ってぎゅっと抱きしめることをしたらいいのに) そんな不器用過ぎる姿に、思わず笑みが零れてしまう。「だ、大丈夫なのか?」 アキさんとは全然タイプの違う、この人を好きになった:理由(わけ)。「大丈夫ですよ。こうみえて、結構頑丈に出来ているので」 困り果てているその顔に両手を伸ばして、頬を包み込んでやる。手のひらに伝わってくる小林さんの熱が、本当に心地いい――「竜馬……?」「俺に手を出される前に、さっさとヤっちゃってくださいよ」 いつでもどんなときでも俺のことを一番に考えてくれる、とても優しいこの人が好きだ。「ヤっちゃってなんて、軽々しく口にするなよ」「だーって小林さんってば下半身はヤル気満々なくせに、なかなか手を出してくれないから」「くぅッ!!」 事実を告げた途端に、顔を真っ赤にして息を飲む。しかも両手を万歳したままという、マヌケ過ぎる姿で停止するなんて――「……そんな可愛い貴方が大好きですよ」 相手を思うあまりに躊躇して手を出すことができずにいる小林さんのように、アキさんに接していたら、どうなっていたのかな。そもそも不毛な恋だったのに、手を出さなかったら余計に何も起こらないか。自分の気持ちを知られることなく燻らせて終わらせるなんて、俺には絶対にできない。「小林さん、辛かったら言ってほしいんだ」 真っ赤な顔をそのままに目を瞬かせ、きょとんとした表情を浮かべた。「俺、すっごく重いから。相手の気持ちを考えずに、押し

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   Final Stage 第7章:愛をするということ

    就職試験から1ヶ月後、内定の通知がアパートに届いた。 大判の封書を開けて、書類の中にある『内定』という文字をじっと見つめる。これから先、事件や何か不測の事態が起こらない限り、内定が取り消されることはないだろう。「……お父さんが裏から手を回さなければ、きっと大丈夫なハズなんだ」 俺が小さい頃、休みの日があると自分の膝に乗せて、会社の出来事を面白い物語仕立てで、延々と楽しげに聞かせてくれた。 小さな俺には意味の分からない単語が時々出てきたので、はてなマークを頭に散ばせていたけど、それでも楽しそうに語ってくれるお父さんの姿が見られて、とても嬉しかったという思い出が胸の中に刻まれている。

    last updateآخر تحديث : 2026-03-24
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   Final Stage 第5章:深窓の令嬢

    「そういうワケですので、暫くお休みをいただくことになります。大変、申し訳ございません。お気遣いありがとうございます」 電話の相手――船長にしっかりとお礼を告げる。『いいだ、いいだ! 普段から離れて暮らしてんだからよ。たまぁには、おとーと孝行せにゃならんって。だからっておめぇ、はっちゃきこいて頑張るんじゃねぇぞ。ぜってぇ失敗するからよ!』 ガハハという豪快な大笑いの後、勝手に電話が切られてしまった。 お蔭で暗く沈んでいた気持ちが、ちょっとだけ浮上する。明るく接してくれた船長の機転に、感謝しなければならないな。 自然と上がった口角の端をそのままにテーブルにスマホを置き、ベッドで横になっ

    last updateآخر تحديث : 2026-03-23
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   Final Stage 第3章:困難な日々2

    *** その日、いつものようにバイトに勤しみ、何ごともなく終えることができた。竜馬くんと一緒に仕事をしないだけなのに、ビックリするくらい疲れがなくて――。「それだけ彼の存在が俺にとって、ストレスになっていたんだな」 ぼそっと独り言を言いながらロッカーを閉め、軽い足取りで店の外に出た。体を包み込む冷たい空気も、全然平気――穂高さんもこの時間、海の上で頑張っているんだよなと口元に笑みを湛えたときだった。「お疲れ様、アキさん」 音もなく突如現れた竜馬くんに、絶句するしかない。この状況って俺が穂高さんに迫られたときと、まったく同じじゃないか。「な、んで?」 反応しちゃダメだって穂高さん

    last updateآخر تحديث : 2026-03-22
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   Final Stage 第4章:長い夜2

     待たせている間に気が変わったりしたら、堪ったもんじゃない――その思いがあったので何をするにも、イライラしながら行動する。鍵を開ける手ですら、もどかしさを感じてしまった。 急がなきゃと呟いて扉を勢いよく開けて、玄関にぽいぽいっと靴を脱ぎ捨て居間に入り電気を点けた。 向かって左側にある冷蔵庫に手を伸ばし、水の入ったペットボトルを持って台所に行き、洗い籠の中にあった大きめのコップにだばだばと注ぐ。 そして、ペットボトルのキャップを閉めようとした瞬間だった。太い二の腕が俺の身体に、ぎゅっと巻きついてきた。「なっ!?」 何でという言葉が、一瞬にして奪われた。顔のすぐ横にある竜馬くんの微笑み

    last updateآخر تحديث : 2026-03-22
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