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Final Stage 第3章:困難な日々3

مؤلف: 相沢蒼依
last update تاريخ النشر: 2025-11-26 07:55:07

***

つい勢いで、電話を切ってしまった――直ぐ様、リダイヤルしなきゃならないというのに手が……心が動かない。

(何をやってるんだ、俺は……。千秋が苛立つのも無理はないのに。不安で怖くてしょうがない気持ちのせいで、あんなことを言ったというのに)

千秋に昨夜のいきさつを聞きながらも、俺はどこかでそれを受け流していたと思う。仕事の忙しさや自分のおかれている立場に、ムダにイライラしてしまって余裕がなかったのは事実だ。

普段、力技を駆使しない彼が畑中君に迫られ、頭突きをかましたことをもっと褒めてあげなくてはならなかったハズだというのに。

「……って、ちょっと待て。頭突きをかました時点で、どうして気がつかなかったんだ。それだけ近距離で、迫られていたってことじゃないか!」

今、それに気がつくとか、何て無能なんだ俺は――何事もなかったという事実に囚われて、重く受け止めていなかった。

へなへなとその場にしゃがみ込み、道路の真ん中に体を横たえる。寒風が吹き荒んでいたが、めちゃくちゃ天気が良く、青い色の空が目に眩しく映った。

「こんなところで寝てたら、車に轢かれちゃうよ。穂高おじちゃん」

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  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで11

    「心一郎さんにもはめてあげる」「ぉ、おう。頼む」 竜馬の問いかけに小林はひどく照れながら、ずいっと左手を差し出した。その手にやんわりと触れて、右手に持った指輪を薬指に押し込んだ。 お揃いの指輪がそれぞれの薬指で煌めく様子を見てほほ笑んだら、小林の左手が竜馬の左手を掴み、ぐいっと躰を引き寄せられた。頼もしくて大きな腕の中に閉じ込められるだけで、安心感にすべてが包まれていく。 顔を上げると引き寄せられるように、愛しい人の顔が近づいてきた。捕まれている左手をぎゅっと握りしめながら、そっとまぶたを閉じる。 数秒後に重ねられた唇。浜辺でしたとき同様に小林の唇はカサついていたけれど、自分とキスしていることをが実感できるそれに、竜馬の胸が疼いてしまった。 誓いのキスのはずが互いに感極まって、離れられなくなっていた。「んっ……」 鼻にかかった竜馬の甘い声が教会内に響き渡って、ハッとした。誰もいないとはいえ公の場での行為に目を合わせながら赤面しつつ、掴んでいた手を放して距離をとった。 妙な沈黙が余計に羞恥心を煽っていく――「竜馬、永遠の愛を誓うのと同じくらいに誓ってほしいことがあるんだけど」 ボソッという感じで告げられた小林の言葉で、竜馬は渋々顔を上げた。「お前の悪い癖が、自分の中にすべてを抱え込んじまうことなんだ」「そうですね……」「これからは嬉しいことや悲しいこと、つらいことも全部、俺に打ち明けてほしい。一緒に分かち合いたいから、どんなことでも」「一緒に分かち合う。これから……」 自分の持つ強い気持ちは人を傷つけてしまうものだという刷り込みが竜馬の中にあるからこそ、誓ってほしいと強請られた瞬間は躊躇してしまった。 でもそれを分かち合いたいと告げられた途端に、その考えは消え去った。大きな躰同様に広い心を持つ小林なら、自分の気持ちを易々と受け止めてくれると分かったから――「分かりました。心一郎さんに俺の全部を預けるんで、よろしくお願いします」 竜馬の答えに小林は満足げに頷き、右手を差し出してきたので迷うことなくその手を繋いだ。「あっ、小林さんっ、忘れ物!」 歩き出した足を引き留めるべく竜馬は繋いだ手を引っ張り、祭壇の上に置きっぱなしにしていた指輪のケースと仕事用の帽子を手にした。指輪のケースはポケットにしまい込み、帽子を格好よく被ってみせ

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで10

    「竜馬、俺を愛してくれてありがとう」 背筋をぴんと伸ばした小林が、自分に向かい合う形でいきなり語り出した。制服の裾を引っ張ったりスボンを意味なく叩いてから、慌てて脇正面を向く。 目の前にいる小林は正直格好いいとは言えなかったが、天井からのスポットライトが顔に陰影を与えている関係で、二割増しにイケメンに見えた。「おまえが傍にいるだけで強くなれることを、何度も実感させられた。ここぞというときに手助けされるせいなのかもしれないが、それでも俺は前よりも強くなれたと信じているんだ」「小林さん……」「これからも変わらず竜馬、おまえを愛していく。永遠に誓うから、ずっと傍にいてくれ」『はい』と一言すぐに返事をしたいのに、うまく言葉にならない。嬉しい気持ちがこみ上げてきて、自然とそれが涙になって表れてしまった。「傷ついた俺の前に現れたのがおまえで良かったと思う。傷ついた過去があるからこそ、包み込むような優しさに救われた。出逢ってくれてありがとう」 浜辺で指輪を渡されたときは自分からプロボーズしてしまったというのに、それを帳消しにするような言葉を告げる小林に、ずっと頭が上がらない。「心一郎さん、俺は……ぉ、俺もずっと愛していきます。傍にいさせてくださぃ……」 涙を拭いながらやっと口にしたセリフを、小林はきちんと聞くことができただろうか――心根の優しい大好きな小林の名前を呼ぶことができただけで、嬉しくて堪らない。「ふふっ、誓いの愛の言葉をしっかりとこの耳に頂戴しました。私がふたりの証人になってあげる。お幸せに!」 安藤の声に顔を上げて横を向いたときには、扉の向こう側に消えていた。「さて、ウルサイのが消えたことだし指輪の交換するか」 祭壇に置いてある指輪のケースから中身を取り出し、小林は竜馬に手を差し伸べる。目の前にある大きな手に、そっと左手を差し出した。 「おっ、今度はサイズがぴったりだな」 スムーズにはめられる指輪を見て、子どものようにはしゃぐ小林を窘めたかったけど、それをせずにじっと薬指を眺める。 緩すぎずキツすぎることのない光り輝くプラチナの指輪は、まるでふたりの関係を表わしているみたいだ。

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで9

    「竜馬ここは手を繋ぐよりも、腕を組んだ方がそれなりに見えるかもしれないぞ」 ちょっとだけ得意げな顔した小林が、掴めと言わんばかりに左腕を躰に当ててきたので、言うとおりにちまっと腕を通してやった。そのとき背後から『ぷっ!』という吹き出す声がチャペルの中に響いた。 ふたり揃って声がした方を向いたら、口元を押さえた安藤と目が合う。「小林ってば偉そうな態度してるけど、駄々っ子みたいに見えるわよ」「うっせぇな。黙って見てろよ」 意気込んでいる小林を横目に、こっそりとため息をついた。 高級ホテルにある立派なチャペルとは相反する自分たちの姿――小林はヨレヨレのスーツ姿で、竜馬は会社で支給されている仕事着に片手には帽子を握りしめている状態。 こんなふたりのために使用後ではあるものの、チャペルを貸し与えてくださった古くからの友人に悪態をつくことができるなんて……。不器用な人だから、ひとつのことにしか集中できないのが分かっているけれど、もう少しだけ配慮を覚えてほしい。 じとーっとした視線を小林に送り続けると、やっとそれに気がついてハッとした表情になった。「……小林さん」 いつもより低い声色に何かを悟ったのか、片側の頬をピクッと引きつらせながら前を向いた。「そ、そろそろ行くぞ」「はい」 耳に聞こえてくるパイプオルガンの音色に合わせるように、ふたり揃って一歩一歩祭壇に向かって進んでいく。バージンロードを踏みしめるたびに、感極まってきて涙腺が緩みそうになった。 その理由のひとつは流れてくる曲に合わせて、頭の中に歌詞が流れるせいだった。 互いに傷ついた過去があるからこそ、やけにそれが胸に染み入るんだ。 祭壇前に辿り着いたら、組んでいた腕を解いてきたのでそれに倣って直立した。 牧師さんがいないこの状況下で、これから小林はどんなことを行うつもりだろうかと内心心配していたら、ポケットに忍ばせていたえんじ色の指輪が入ったケースを取り出して祭壇の上に置く。 その行動で指輪の交換をするんだと判断し、手に持っていた帽子を祭壇の隅っこに置かせてもらった。

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで8

    *** お客様駐車場に車を停め、エンジンを切ってシートベルトを外してから車の外に出ると、早くしろといわんばかりに小林に腕を掴まれた。ふたりでホテルに向かってひたすら疾走する。 竜馬が裏道を使ったお蔭で、約束の時間よりも8分ほど早く到着したというのに、そんなこと知ったこっちゃないという感じで慌てふためく恋人の背中が、なぜだか愛おしく見えた。 ホテルの中に足を踏み入れた途端に走るのをやめて、急ぎ足で二階へと続く階段を駆け上った。帽子を被ったまま豪勢な場所に入ることに躊躇いを感じたので、被っていた帽子を慌てて小脇に挟めた状態で、小林に引っ張られた。 されるがままでいたら、廊下を突き進む小林の足がピタリと止まった。「時間ギリギリって昔と変わらないわねー。疲れた顔したオッサンとイケメンの組み合わせが、すっごく似合わない!」 突き当りにある大きな扉の前にいる女性が、小林に指を差しながら声を立てて大笑いした。「行き遅れた女の笑い声が下品すぎて、疲れが余計に増えたんだ。人の顔見て笑うんじゃねぇよ!」(この人、○○グランドホテルのホームページで見た安藤 薫さんじゃないか!) 竜馬から手を放して両手の腰に当てながら苛立った様子で安藤に近付いていく小林の後ろを、微妙な表情でついて行くしかない。「今さっきここで式を終えたばかりだから、雰囲気が漂っていると思うわ。厳粛なムードもバッチリだと思う」 面白くない顔している小林を見ながら、柔らかくほほ笑んで仲の様子を教えてくれた安藤に、竜馬はぺこりと頭を下げた。「あの、ありがとうございます。ホテルの支配人さん自ら、こんなことをさせてしまって……」「へぇ……。うっかりしている小林の相手らしい、しっかりした人じゃないの。良かったわね」「茶化すんじゃねぇって。竜馬もこんな奴に頭を下げることはないんだ、いい加減にしろよ」 そんな文句を言った小林の頬は赤くなっていて、安藤とふたりでその姿を見て笑ってしまった。「私からふたりへのプレゼント第二弾として、チャペルで流れている曲をプレゼントしてあげるわ。それを聞きながら、永遠を誓ってくださいませ」 安藤が両手で大きな扉を開けると、奥の方にある祭壇が目に留まった。オフホワイトを基調としたあたたかな空間と参列者が座る椅子がバージンロードを挟むようにたくさん置かれていたのだけれど――

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで7

    *** 午後からの配送を終え、やれやれと思いながら会社に戻った竜馬の目の前に、いきなり小林が現れた。「行くぞ!」「は? えっ!?」 わけが分からないまま小林が竜馬の腕を掴み、強引に外へと連れ出す。そのまま従業員が利用している駐車場に向かって、小林が乗っている白のセダンの助手席に押し込められた。呆然とした竜馬を尻目に、何事もなかったかのように小林は運転席に座るとエンジンをかけた。「もう、いきなり何なんですか?」 車内に響くエンジン音をかき消すような竜馬の叱責に、ちょっとだけ肩を竦める。「怒るなよ、時間制限があって慌ててたんだ。それよりもお前、今日はいつもより戻りが遅かったじゃないか?」「会社のすぐそばの交差点で工事があって、片側一車線通行だったんですよ」「俺が戻ったときにはやってなかったのに。タイミングが悪いな……」 チッと舌打ちして、ハンドルを叩く。「小林さん、質問に答えてくださいよ。出会い頭でいきなりの拉致に時間制限なんて、話が全然見えません」 胸の前で両腕を組み、横目で小林を睨んでやった。そんな竜馬の視線を受け、ありありとバツの悪い顔をする。「古くからの知人に頼み込んで、ホテルのチャペルを貸し切りにしてもらった。時間は午後7時半からの20分間だけ……」「チャペルの貸し切り。手元に指輪がないというのに、これまた先走りましたね」「……用意できてるって言ったら、一緒に行ってくれるか?」 言うなりジャケットのポケットからえんじ色の小箱を出して、中が見えるように開く。そこには、ふたつの指輪が仲良く並んで光っていた。「何で用意されて……。だって出来上がりは来週末の予定だったのに」「お前が宝石店で俺に噛みついただろ。一泡吹かせてやろうと、近くにいた店員にちょっとだけ相談したんだ」「いつの間に?」「竜馬が指輪のサイズを測ってる最中、こっそりとな。その人がなんと店長さんで、一部始終を見ていた経緯も関係して俺の話に乗ってくれた」 得意げに話す小林には悪いが憐れみを感じた店長さんの計らいは竜馬にとって、あまり気持ちのいいものではなかった。それはお揃いの指輪の出来上がりを楽しみに、指折り数えて待っていたせいなのだが――「しっかし、幹線道路の片側交互通行は厳しいな。時間が間に合わないじゃないか」 手にした指輪の箱をポケットに戻し、搭載され

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   しあわせのかたちを手に入れるまで6

    竜馬がお昼ご飯を食べに戻ると、事務所に小林の姿はなかった。(――くそっ、やっぱり逃げられた!) 被っていた帽子を脱いで、小林の傍で仕事をしていたおばさんに話しかけてみる。「お疲れ様です。今日は朝から何だか忙しなかったですね」「竜馬くんもお疲れ様! 小林さんの知り合いから、大口の仕事が入った関係でちょっとね。だけど店舗の売り上げに繋がることだから、忙しくてもへっちゃらよ」「そうだったんですか。それで小林さんはどこへ?」 店の外に促し、トラックの荷台で訊ねたときは「ちょっと、な……」のひとことのみで、詳しく説明してくれなかった。なぜ大口の仕事を隠したんだろうかと顎に手を当てて考える竜馬に、おばさんが朗らかに口を開いた。「その大口の仕事をくれた知人と一緒に、ランチしてくるって言ってたわ。仕事の打ち合わせも兼ねているから、2時間ほど戻らないそうよ。今まで仕事でランチするなんてしたことがないから、ちょっとだけ不思議に思ったの」「そうですね。珍しいというか……」「もしかして、婚活かもよ?」 告げられた言葉に、自分の笑顔が引きつるのが分かった。「えっと、そう思うのはどうしてでしょうか?」 恋人に黙って婚活するなんて絶対にありえないことなのに、そう考える根拠が知りたかった。するとおばさんは席を立って小林のデスクに移動し、デスクマットに挟まれていた名刺を取り出して竜馬の前に差し出してきた。引き寄せられるように、表面に印刷されている文字を読む。「○○グランドホテル支配人の安藤 薫さん? 随分と大きなホテルの知り合いなんですね」「うふふ。わたしたち同僚と顔を突き合わせてお昼を食べるより、綺麗な女性と一緒のほうが美味しくお昼を食べられるんじゃないかしら」 竜馬に見せた名刺を素早く元に戻すと、自分の使っているパソコンに何かを打ち込み、その画面を竜馬に見えるように向きを変えてくれた。画面は○○グランドホテルのホームページで、そこに映っていたのは支配人として顔写真が出ている、柔らかく微笑んだ安藤 薫さんの姿だった。(小林さんと同じくらいの年齢に見えなくもない。女性で支配人って、すごい人なんじゃないのか!?) 問い詰めようとした恋人が目の前にいないだけでも心が沈んでいるのに、竜馬の知らない事実を突きつけられたせいで、気持ちが暗いところへどんどん沈み込んでいく。

  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   番外編 冷淡無情な心⑤

    「んもぅ、昇ちゃんのイジワル! 大変だったんだからね」「だから最初に言ってたじゃないか。苛められないようにって」「弟さん、玄人じゃないの。全然新人じゃなかったわよ」 約束どおり一番高いボトルで待ち構えていたので、喜んで呑んでやる。「だけど、目の保養にはなったでしょ。自慢の義弟なんだ」「昇ちゃんのキレイな顔にキズをつけたっていうのに、自慢するなんて変」 寄り添うように体を寄せ、右手でキズのついた頬を優しく撫でてくれた。「俺に、刃向かってくるヤツがいないからね。可愛くてしょうがないんだよ」「血の繋がりが全然ないのに、不思議と兄弟揃って似てるトコあるのよねぇ。遠慮せずに、苛めてくだ

    last updateآخر تحديث : 2026-04-01
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   番外編 冷淡無情な心

    穂高と出逢ったのは、俺が中学生の時。 母が死んでまだ3ヶ月しか経っていなかったのに、愛人である穂高の母を家に入れた父が、どうしても許せなかった。『今日から穂高は、お前の弟だよ。仲良くしなさい』 そう言われても納得なんて出来るわけがなく、話しかけられても無視してやったんだ。それでもアイツは俺と仲良くしようと、必死になって接触してきて、すっげぇウザかった。 *** 季節はずれの転校生だった穂高は、学校で目立っていた。染めてるワケじゃなく天然の栗色の髪の毛に、彫りの深い甘いマスクは、女子にモテモテだった。 突然沸いて出てきたイケメンな弟に、同じクラスの女子がこぞってやって来て、仲を取

    last updateآخر تحديث : 2026-03-31
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   番外編 冷淡無情な心③

    次の日、穂高が来る時間に合わせて本店に顔を出した。 2階フロアにある事務所のソファで横になり、昨日指摘された恋バナについて考えてみる。 昴さんはどの辺りで俺が穂高に対し、好意を抱いていると思ったんだろうか。一番感じる相手だと言ったから? それはたまたま久しぶりの行為に燃えたのと、身体の相性が良かったからだと思うのに。「顔を突き合わせてもドキドキの一つもないし、むしろどうやって困らせてやろうかと、そっちの方でワクワクしてんだけどね」 口元に笑みを浮かべた時、扉を叩く音が部屋の中に響いた。「失礼します」 折り目正しく入ってきた穂高は、颯爽と目の前にあるソファに腰掛ける。3ヶ月前に逢

    last updateآخر تحديث : 2026-03-31
  • 残り火 After Stage ―未来への灯火―   番外編 冷淡無情な心②

    「今宵もそのお姿、麗しいですね」 バーのカウンターで1杯引っ掛けていたら、聞き慣れた声が背後からした。 顔だけで振り向くとそこにいたのは、警察にとっ捕まっているハズのやーさん。この歓楽街を牛耳る某団体に所属、そのお陰で変な揉め事はなかったんだけど。某団体に所属してる下っ端のコが、刑事を射殺してから組員が相次いで逮捕されていた。「昴さん、出て来れたんだ。おめでと」 手に持っていたグラスを掲げてやると隣に座り込み、いつものやつを注文する。「保釈金払って、無事に生還。今の警察じゃあ、俺らを拘束することが出来ないから。弱みを強みに上手いこと、利用しているからね」「おお~怖い。そして相変わ

    last updateآخر تحديث : 2026-03-31
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